差別を解消する責任は…

しばしばマイノリティと呼ばれる、差別される側の人々が、差別の事実をマジョリティに提示すると、マジョリティ側はたいてい、

1.苦しいのはあなたたちだけでない。(差別は他にもみられる)

2.うざい。

3.マイノリティが特別扱い(特権)を要求している。傲慢だ。

のような反応を見せる。

差別のない社会なんてない。

だから、差別が起こった事実を認識する(させる)こと自体が軋轢の原因になるのは、社会のしくみ自体に問題があると思ってよいと思う。

社会のしくみをよりよいものにすることは、マイノリティ以外のその社会に生きる人全員によいことではないか。

では、その社会のしくみをよりよくする働きはだれがすべきか。

差別される側の人間にその働きの重責を負わせるのは、間違いだと思う。

差別を解消する責任は、常にマジョリティ側にある。

「保毛田保毛男」でざわついている。このキャラクターがゲイの若者に及ぼした影響の指摘と、テレビ局の責任を、「ポリコレ・PC」の行き過ぎと片付けようとする人々(当事者も含め)がかなりの数いる。

「キャラクターを笑う行為は、同性愛者を笑う行為と同じではない」という。「過剰反応だ」と軽く流そうとする。

立ち止まって、このキャラクター、それが登場した番組への異議が唱えられた背景を、冷静に受け止め、社会のしくみの精査に発展させようという流れがまだまだ弱いような気がする。

同性愛者を笑う行為を許す社会のしくみを改善するのは、同性愛者の仕事ではない。私たちマジョリティの異性愛者の仕事だ。

 

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劉暁波の死

言葉を武器に行き、言葉の故に死んだ。

2010年度ノーベル平和賞受賞時には、「不在の受賞者」的な二次的な印象が強かったが、彼の足跡をたどり、再び受賞のステートメントを読んで胸がいっぱいになった。

言論の自由が政府にとってそこまでの脅威となるんだ。

http://www.bbc.com/news/world-asia-china-40597514

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パブリックコメント

教職課程コアカリキュラムの在り方に関する検討会 教職課程コアカリキュラム案に関する意見募集  文部科学省初等中等教育局教職員課教員免許企画室 免許係

2017年06月25日

教員養成課程にはぜひ性的マイノリティがもつ社会的・精神的・身体的な苦痛に配慮できる教員となるための、基礎的事項は導入して頂きたい。
私は以前、ニューヨーク補習授業校の中高等部で教鞭を執ったが、2、3年に一度は1名以上の性的マイノリティ(ゲイ・レズビアン・バイセクシュアル)のカミングアウトがあった。米国現地校では当たり前のこととされるカミングアウトだが、日本からの派遣教員の対応には、いじめを助長しかねない部分があった。また、彼らが現地採用の教員を指導する際も、男子生徒に「男らしくしろ」というハッパのかけ方が、いかに生徒を委縮させるものかといった、人権の目線が欠如していたことがある。
教科書に「誰でも異性を好きになる」と国際社会の基準からはかけ離れた記述が許されるのであれば、その分、教員には万が一(性的マイノリティに対するいじめ、自殺未遂など)に備え、国際社会で最低限通用する知識と対応力を身に着けさせるカリキュラムを組むよう、各大学に指導して頂きたい。また、教員免許を発行する都道府県担当職員にも、教員試験の内容を工夫するよう通達を出して頂きたい。

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Googleの「作曲」

http://g.co/doodle/y37snr

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台湾のニュースとニューヨークの反応

アジア系移民はいろんなものを祖国から持ち込む。

料理、芸術、言葉から、迷信、妄想、ヘイトまで。

LGBT当事者やその家族に対する、アンビバレントな対応から明確な否定にいたる、さまざまな反応も、祖国から持ち込んだものであることが多い。

さて、PBSの記事を載せます。

http://www.pbs.org/newshour/rundown/taiwan-court-clears-sex-marriage-lgbt/

 

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Nancy

ニューヨークのWNYCのポッドキャスト Nancyは、アジア系LGBTQコミュニティーがテーマ。アジア系、しかも、LGBTQテーマは珍しい。

http://www.wnyc.org/shows/nancy

 

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早稲田大学講演会

早稲田大学で行われた講演会の要旨(英語)。

 

【Event Report】Accepting Diversity of People – A Look at the Current State of LGBTQ Acceptance in America –

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Unconditional Love

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佐藤家の朝食、鈴木家の夕食

レズビアンカップルとその息子、ゲイカップルとその娘をめぐる、家族をテーマとした日本映画。

2013年製作というのは、一連のLGBT「ブーム」到来前かな。

種なしスイカが、ゲイ・レズビアンの親子とどうつながるのか、私にはちょっと理解不能でした。

 

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新たな始まりの日

2017年1月20日。

トランプが米国大統領に就任した。

就任後2時間も経たないうちに、オバマ政権時代に作られた、ホワイトハウスのLGBTQ関連ページが消えた。

そして今日、土曜日。全米各地で、反差別を訴えるマーチ、ラリーが行われている。いままで、バブルの中でのんびりと過ごしてきた人々が、ようやく自分たちの手で何かをしようという気になり始めている。

予断は許されない。

気を引き締めていこう。

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